高騰するアクリル板・自宅ネイルサロンに【スニーズガード】は有効なのか?
2020年5月15日
緊急事態宣言が39県で解除されました。
ゆかえるの居住する愛知県でも解除になり、「とはいえ引き続き警戒はしてくださいね」という形。
その中で、会話時の飛沫を防止してくれる【スニーズガード】という、飛沫感染対策品が出回っています。
★☆下部開口高さ調整可能☆★スニーズガードペット樹脂製(非アクリル)ウイルス・飛沫感染対策パーテーション MサイズW750 価格:7,810円 |
ただのアクリル板なのに、なかなかのお値段ですな・・・
絵にかいたようなぼったくりだね(笑)
多方面で使用されているこのスニーズガードですが
自宅ネイルサロンで、本当に有効なのか?というと
正直、気休めとしか言えません。
そしてこの価格、笑い事ではないのです・・・。
【スニーズガード】は気休め?そう考える理由
スニーズガードについては、記事にする前に調べてみました。
驚いたことに
【スニーズガード】で検索すると、ほとんどと言っていいほど
ネイルサロン向けの記事しか出てきません。
まぁこの記事もそうなんだけど(笑)
つまり・・・
これを機会にネイル業界にこの商品を広めてひと当てしよう!
という意図も見え隠れしているという事ですね。
『飛沫感染防止のアクリル板』をカッコ良く言っているだけ
そもそも【スニーズガード】って聞いたことない単語だよね?
そりゃそうだよ。
今まで使ったこと無いんだもの
流行りものに飛びつく敏感なネイリストを、カモにしようとする空気が漂っていますね・・・。
日本ネイリスト協会のホームページでも、《感染症対策ガイドライン》なるものが掲載されており
そこにもスニーズガードについての記載があります。
ネイル施術は対面での施術となるため、飛沫感染防止のためビニールカーテンまたはアクリル板等のスニーズガードを設置し遮蔽する。施術後はスニーズガードを消毒する。また、お客様同士が密接しないよう席の間隔を適切に(最低1m以上、できれば2m)あける。
スーパーやドラッグストアで
ビニールカーテンを設置している店舗が増えましたが
あれらは不特定多数のお客様に対してであり、”マスクをしていない人”への対策だと考えています。
個人的には、ネイルサロンの飛沫感染防止はマスクで充分だと考えてます。
逆にマスクをしていない状態で、スニーズガードのみの使用はアウトってこと?
だってスニーズガードは一方向にしか効果ないじゃないの。
しかも、飛沫の付いたガードを消毒するのにもリスクはあるわけで
ネイリストの感染リスクはイコール、お客様へのリスクでもあるという事ですね。
設置することでどうなるのか想像しよう
右へならえ、で周囲と合わせようとすると
気付いた時には手に入りにくくなり、結局高額なものを買わざるを得ない状況になりがちです。
規模が大きい店舗で、お客様が同じ空間に何人もいる状況になってしまうならまだしも
自宅ネイルサロンのように1対1、では正直施術のジャマになるだけです。
絶対あのアクリル板にぶつけてやり直し・・・!っていう事が多発すると思うよ。
お客様にも、より気を使わせてしまうだろうね。
やり直しが多いと、結局施術時間が伸びてしまうので
どちらがいいのか?というところです。
お客様に対して
うちは対策万全なんで大丈夫ですよ!
などと言いたいだけなら、やめておきましょう。
万全の対策など、完全に他人と接触を断つ以外にありません。
それぞれの考え方
この記事はあくまで、私の個人的な意見と方針です。
医学的、科学的な根拠の無い対策を『万全』と勘違いしてしまう事こそが怖い。
それが正しい事だと思って実行するのは良い事だと思っていますが
それを他のネイリストに強要したり、ガードを設置していないネイルサロンには行かない方がいいなどと
誤情報や印象操作をするのは間違いですよね。
何よりもまず、お客様に誠意をもって
自らの行動を伝えられるかどうかを考えていきましょう。
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