娘を産んですぐにシングルマザーになった私ですが、安定とは程遠く転職を繰り返していました。
長く勤めたところで昇給もしない職場に、毎度未練など無く…
転職のタイミングはいつも『限界が来た時』でした。
そんな私が経験してきた田舎のブラックなお仕事の数々を、時系列順に紹介していこうと思います(笑)
これから転職しようと考えている人へ、参考になることがあれば幸いです。
仕事を辞めたいと思った時に基準にするのは『自分を大切にする』こと
最初にお断りしておくと
私は高卒で、手に職は一切ありませんでした。
持っているのは運転免許証だけという、貧困層の代表的なスペック(笑)
両親がやっていた自営業と、高校時代のアルバイトも含めると、約40年の間に10種以上の職場を経験してきました。
大概ですね(笑)
私は二十歳で子供を産んですぐに離婚したので、しばらくは父の提案(ほぼ命令でしたけど)で自営業の飲食店を三年ほど手伝っていました。
いわゆる家事手伝いという感じですね。
父の気まぐれでその店を閉めることになり、友人が勤める会社に入社させてもらえることになりました。
ここから怒涛の転職人生が始まるわけですが
『限界が来た時』と言っても様々な種類の限界がありました。
- 給料的な限界
- 精神的な限界
- 世間的な限界
- 待遇に対する不満の限界
- 人間関係の限界
この限界が来た時、私が何を基準に転職を決めたかというと
その職場に居続けるのに使うパワーと、転職に使うパワーを天秤にかけました。
天秤にかけた結果、リスクも含めて希望がある転職する方を選んだといった感じです。
どんなに不満があっても、我慢できる程度なら転職は必要ないかな?って思うね。
でも、自分の限界を知らない人が多いよね…特に精神的な。
そうね。そういう人のヒントになればいいなって思う。
転職することは悪いことではないし、同じ会社に居続けることを『転職する勇気がない』と卑下する人もいますが
そんなことは全くありません。
どちらにしても自分を大切にするために行動することを心掛けていれば、自然と良い結果に繋がるものです。
頑張って働いても、心も体も壊れてしまっては本末転倒というのを心に止めておきましょう。
給料的な限界・転職理由
出産してから初めて勤めに出た先は、練り製品を作る工場でした。
ちなみに練り製品とは、ちくわやかまぼこの事です。
つまみ食いし放題だったのが最高だったね!
コソ泥じゃねーか!!
いやいや、社長公認だから!(笑)持ち帰りは禁止だったしね。
この会社には一応正社員として入社したのですが、給料形態がぼんやりしていました。
夏季と冬季では忙しさが全く違うので、勤務時間も冬場は長かったのですが夏場とあまり給料が変わらないという現象がありました(笑)
経理に聞くと『夏と冬であんまり開きが出てもアレだからこっちで調節してる』と、頭の悪い回答が返ってくる始末(笑)
でも実際夏は働いた時間の割には多いな、と思っていたので不問にしました。
しかしこんな重要な案件を不問にした最大の理由は、つまみ食いがOKだからではなく
子供、保育園の用事で休みや早退することに関してとても寛大で
融通をきかせてくれた 事です。
食品を扱っているので、体調不良に対しても『むしろ早く帰って治せ』というスタンス。
これは子育て中にはありがたいね!
そうなのよ。だから給料は二の次でさ(笑)
ところがこの考え方にも限界が来ました。
そう、娘の小学校入学です。
学校への入学は信じられないくらいお金がかかる!!
そんなタイミングで大手自動車部品工場が大々的に期間工を募集していたので、手っ取り早く収入をアップさせたかった私はそこに飛びつきました(笑)
ススっと面接をパスし、勤め先には退職を告げて転職。
そのとき一緒に働いていた友人も同時期に退職を決めていたので、多少『困るよ~』とは言われましたが、退職理由が理由だけに会社も引き止めることはできなかったようです。
精神的・世間的な限界・転職理由
次の職場である大手自動車部品工場。
ここでは精神的に病んでしまって、三年間勤めた中の後半はうつ状態でした。
お給料に関しては、夜勤もやっていたのでそれはもう満足のいく程度貰っていました。
ですがその高給のせいで、精神的に病んでいるにも関わらず辞められない。
大手企業である会社と、お金に依存してしまっていたんでしょうね。
この会社の大きさとお金(給料)に依存してしまうパターンは、非常に危険です。心も体もボロボロなのに、辞められずにしがみついてしまうのです。
結果、自殺や過労死という最悪の事態を招く場合もあります。
私は運よく四年目に突入する前に、世界的に大きな出来事がありました。
それが2008年に起こったリーマンショック
この世界的な不況のスタートで、当時の期間工はのきなみ解雇されました。
半年後には『もう一度働きませんか?』って電話来たよね。非通知で。
半年!?ふざけてるなぁ(笑)
期間工はお金で集まるからね(笑)会社なんてそんなもんよ。
不本意な形ではありましたが、おかげで私は依存から抜け出せました。
リーマンショックがなければ、私はもうこの世に居なかったかもしれません。
精神的に病んだ原因は、のちのち記事にしていこうかと思っています。
この記事の冒頭で述べている『自分を大切にする』というのは、周囲の期待や承認欲求、そしてお金よりも優先するのは、自分の心と身体の健康という事に繋がってくるのです。
あなたの命と人生は、あなたのものです。
待遇に対する不満の限界・転職理由
次の職場となったのは、なんとゴルフ場です。
せっかくの転職ですし、工場系の求人はほとんど皆無だったのでサービス業のキャディとして働いてみようと思ったのがきっかけです。
前回の経験で、毎日同じ仕事をする系は私の精神衛生上良くないとの判断でした。
結果的に10か月という短期間でリタイアしたのですが(笑)
給料に関しては最初の練り物工場よりも低かったです。
勤めたゴルフ場が悪かったのですが…(名門ゴルフ場ならむしろ高給)
- セクハラパワハラは当たり前
- 番号で呼ばれる
- 薄給
- 【正キャディー】でも正社員ではない
- 出社しても仕事がない
数え上げればキリがないのですが
致命的だったのは正キャディーは正社員ではない
という騙しとも言える雇用形態。
私は準キャディーとして働いていて、そこがパート枠だと思っていたのですが
キャディーは全員パートで、『確実に仕事が取れる枠』が正キャディーというポジションになるというだけだったのです。
え…?順番の問題?
そういう事だね。高い勉強代だった(笑)
『こんな誠意のないところに居られるか!!』と思い、給料を理由に退職を申し出たところ
『お前には母子家庭の手当てがあるだろう!』
と言われました。
この時の殺意は一生忘れないかもしれない(笑)
エグい・・・・・・・
雇ってる側の言葉としては最低だよね。人として底辺。
『前の仕事の給料が良かったので今は貰えてません!!正直生活できません!!』
と言い返したので、無事に退職できましたが
ブラック通り越して泥です。う〇こです。
皆さんは本当に気を付けてくださいね。労基署も簡単には動いてはくれません。
人間関係の限界・退職理由
前回の職場で ある意味地獄を見た私。
当然転職先を見つけてから退職したわけですが、この転職先には悪魔が存在してました。
職種はホテルと旅館の中間にあるような形態のリゾートホテル。
そのホテルのフロントとして働くことになりました。
この悪魔がどんな人なのかサクッと説明すると
ある意味サイコパスですね。
この人をパートナーとすることになります。
そして更に悪いことに、ホテルの支配人はこの悪魔の言いなり。
私が入った初日から
あの子使えない
と言っていたと、辞める時支配人に直接聞きました(笑)
初めての職種と職場で、初日から使い物になる人間がどこの世界にいるのか教えてもらいたいものですね。
ここから新人いじめが始まります。
この悪魔についても、のちのち記事にしたいと思っていますが果てしなく長くなりそうです(笑)
こ…こわぁ~!
こういう『他人の幸せが許せないタイプ』の人と関わると、確実に精神病むからさっさと辞めることをお勧めするよ。
あなたよく二年も我慢したね?
長く付き合えば変わってくれるかと思ったんだけど不毛だった(笑)
こういう人は変わるどころか、どんどんエスカレートしていきます。
私は彼女に合わせていたのでとんでもないストレスでしたが、当時は彼氏もいたり趣味も充実していたのでストレス解消はちゃんとしていました。
退職の決定的な出来事はふたつ。
- シフト制での休日希望(公休)の理由を申告しろと言ってきた
- 重要でない仕事の電話を休日にしてきた
1.については問題外だと思います。
お互いにシングルマザーだったのですが、休みたい理由が彼女の場合は子供に関することで
私は遊びに行く予定を入れたい、というのが癇に障ったようです。
【自分の方が優先だ】という主張を通したいからだったと思います。
私は別にどうしても希望日に休みが欲しいと言った事はないのですが、彼女がシフトを組んでいたので『自分を優先していると思われたくない』という理由だったのだと推測できますね。
結果、逆効果だったわけですが。
これが理由で近々退職しようと思ったね
プライベートに入り込んでくる人、大っ嫌いだもんね(笑)
職場の人とはなるべく関わりたくないね(笑)
2.に関しては怒りに任せて文句を言うためだけに電話をしてきました。
これは個人的なラインでしかないのですが、私は休みの日に仕事の事を考えるのがとても嫌だったのです。
日々めちゃくちゃ我慢してましたし。
なのでお客様の事(重要事項)以外での連絡で、怒りの限界を振り切ってしまったのですね。
彼女が私との距離感を間違えた結果ですが
この電話を受けた直後、退職願いを書いて支配人に渡しました(笑)
もちろん二年の間に色々な事が積み重なっていたことが最大の原因ですが
今までの彼女のパートナーは半年もてば良い方だったらしいので、二年も勤めた私なら何でも許してくれると思ったのでしょう。
他の同僚に辞める理由を伝えた時は
そうだったんだ…、俺ゆかえるさんもアイツと同じ種類の人間だと思ってたわ。表に出さないで我慢してきたんだね。凄いわ…。
とまで言わしめました(笑)
その他にも
- よく我慢したね!
- あなたが辞めたらもう誰も続かないね
- 本当にお疲れ様!
- てゆうかあの人が辞めればみんな幸せなのに!
などなど、ねぎらいの言葉をたくさん頂きました。
こういう後輩を育てられないどころか、潰していくような人間をいつまでも採用している会社には長居してはいけないという教訓です。
この時は爆発して、次の仕事を見つける前に退職を決めてしまいましたが(引き止めにも応じませんでした)、一か月ほどかけて無事に次の就職先も見つけました。
とりあえずバイトでもなんでも良かったのですが、落ち着いて探せば何とかなるもんです。
絶望する必要などありませんよ♪
とはいえ、ここでの二年は長すぎました(笑)
仕事を辞めたいとき・まとめ
まだまだ面白い底辺の物語はたくさんあるのですが(笑)
その辺は本当に今のネイリストという仕事にとても役立っています。
自動車関係の工場の話は、専門用語も多いので
分かってくれるネイリストさん初めてです!
なんて感動されたりします。
様々な職種の経験はこのためにあったと思えるほど、会話の引き出しには苦労していません。
転職はまだまだ良くないイメージが根強いですが、ひとりひとり向いている仕事は違います。
今の安定を守るために将来の健康を失うことになるくらいなら、若いうちに転職するパワーの使い方を身に付けておいても良いと思います。
その場所に居続けるメリットに目を向けるよりも、自分の内側や自分の未来を想像してみてください。
何より、自分の中に『転職』というワードが浮かんだら
本当に転職するしないに関わらず、とりあえず転職先を探してみることです。
どんなときも行動の先に未来があります。
転職を推奨するわけではありませんが、続けることが大切なのは誠実性の高い業界ならば当然です。
しかし辞めること、新しく始めることが悪なわけではありません。
適応障害や鬱になるくらいなら、環境を変えましょう。自分を守るために。
転職は希望です。次はきっと大丈夫。
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