【ネイリストはクリエイター?接客業?】正当な料金を頂くための3つのマインド

賃金 ネイル・ネイリスト

そもそもネイリストは『クリエイター』なのか『接客業』なのか?正当な料金とは。

こんな疑問を持っている人は案外多いのではないでしょうか。

現在のネイリストはジェルネイルを主体としているので、自爪の上に”別の爪を形成する”職人とも言えますし、”アートを施す”アーティストとも言える。総じてクリエイターという事ですね。

そして平均2時間ものあいだ、お客様とマンツーマンで対峙する接客業とも言えます

 

ではネイリストはどちらだと自覚し主張するべきなのか?

答えは両方です。

ネイリストはモノを作り出せるクリエイターであり、それを販売する接客業です。

スポンサーリンク

【値段の付け方】正当な料金を頂くために必要なマインド

クリエイターであり接客業という事は

ネイルの技術を提供する技術料と、気持ちの良い接客を提供するサービス料

これらをきちんと料金の中に収める必要があります。

かえる氏
かえる氏

これはネイリストだけじゃなくて、理美容師や料理人も同じだね

ゆかえる
ゆかえる

そう!もっと言うとイラストレーターやハンドメイド作家、写真家も同じだよ。

かえる氏
かえる氏

え?でもその人たちは接客業じゃなくない??

ゆかえる
ゆかえる

接客はしなくても、営業活動や打ち合わせ、交渉なんかを自身でしていれば『クリエイターであり営業』でしょ?

ハンドメイド作家は店舗販売してれば売り子もこなしてるわけだから、接客もやってるってことだね。

雇われていれば別ですが、個人事業主としてひとりで活動しているのであれば様々な役をこなしています。

それこそ事務も経理も全てです。

それらの業務をこなしていると自覚し、販売料金に組み込まなければなりません。

【安くすればお客様が来る】と言うのは事実かもしれませんが、その分疲弊していくのは自分だという事を理解しましょう。

充分な実力があるにもかかわらず、開業していなかったり旦那さんの扶養に入っていたりという理由で、本来つけることができるはずの正当な料金よりもかなり安く設定してしまう人たちがいるのも確かです。

正直、もったいないなぁと思わざるをえません。

兎にも角にもまずは技術

なにはともあれ、最低限の技術が無ければお客様から料金を頂戴することはできません。

しかしながら技術は追い求めると際限がないので、ネイリストとしての技術に関しては以下の4つを上げます。

  • 爪のひび割れの修復ができる
  • 三週間は剝がれない
  • 得意なジャンルのアートとバリエーションがある
  • 極端に時間がかからない

 

ゆかえる
ゆかえる

ちなみにウチはジェルネイル専門なのでこの4つです。

かえる氏
かえる氏

【長さ出し】とかってどうなの?

ゆかえる
ゆかえる

やれるに越したことはないけど、必ずしも必要な技術ではないかな~と個人的には思う…もちろんちゃんとHPとか予約サイトに注意事項として書いておかないといけないけどね。

4番目の【極端に時間がかからない】に関しては、以前はそんなに気にしてはいなかったのですが

中には『一回の施術に5時間かかってしまう』なんていうとんでもない人もいたので、通常のワンカラーならば1時間半ほどを目安にすると良いです。

この程度の技術が無いのであれば

『お試し価格』などを設定してモニター期間を設けることをお勧めします

ゆかえる
ゆかえる

そこでも気を付けてほしい事があるよ!!

モニター期間と正規の値段は、極端に差をつけるのがベスト。客層がガラッと変わり、確実にお客様の質が上がります!

私の場合…

  • モニター期間…アート込み¥2,000
  • 開業後…ワンカラー¥6,000

という、価格に大きな差を付けました

モニター時代のお客様は、正規の値段になるとほぼ来店しなくなると想定していたので

ここで客層の一新をはかるわけですね。

 

そうするとあら不思議…

モニター期間は『同じ値段であんなアートやってくれこんなアートもしてくれ』と、言うに事欠いて(笑)値段に見合わない要求をしてくる人がほとんどだったのが

正規の値段にしてからというもの

無理な要求をしてきたり、値下げや割引を要求してくる人が全くいなくなったのです!

ゆかえる
ゆかえる

お客様の数は3分の1程度に減ったけど、収入は増えながらもストレスは激減するという結果。

かえる氏
かえる氏

値段ひとつでそんなにも違うんだね…

ゆかえる
ゆかえる

だから値段設定は大切なの。周りに合わせては絶対にダメ。

たまに昔の同級生に会ったりしたとき『友達価格ってある?』なんて聞かれたりしますが

『無い』とキッパリ言い放ちます。

正規の値段で来てくださっているお客様に失礼ですし、そんな事を聞いてくる同級生はもはや”友達”ですらないというのが個人の考えです。

かえる氏
かえる氏

冷たくない?

ゆかえる
ゆかえる

そんな時だけ”友達”って言われてもね…。つーかいつ友達になったのかこっちが聞きたいわ。

この考えを冷たいと取るか当然と取るかはあなた次第です(笑)

スポンサーリンク

自信は後からついてくる

なんだか身もふたもない言い方ですが(笑)これは真理。

自信がイコール値段だったりするわけですが

たとえどんなに検定の勉強をして努力の末合格しても、最初から自信のある人などそうそういません。

ゆかえる
ゆかえる

最初から自信満々な人もたまーにいるけど、自信と傲慢は違いますのでお間違い無きように。

ではどうやって自信をつけるのか…

 

先に述べたモニター期間中もそうですが

とにかく数をこなすしかない!!!

ゆかえる
ゆかえる

これに尽きる!

かえる氏
かえる氏

え?なにそれめちゃめちゃ普通じゃん

ゆかえる
ゆかえる

うるさいよ(笑)要は『正当な料金を頂いて施術をする』っていう実績と信頼を積み重ねることが、ネイリストとしても社会人としても自信になっていくって事!

先に高めの値段を設定することで、仕事に対するモチベーションを上げるとともに

仕事の過剰な受注が減り、一人のお客様に対してしっかり対応することができるようになると

都度満足いく仕事ができるようになって自尊心すらも育っていくのです。

ゆかえる
ゆかえる

大抵の人は『値段に見合う仕事をしなければ!』って思うもんね。

かえる氏
かえる氏

まぁそうだよね。ゆかえるも1週間保証つけてるし(一般的には3日程度)

ゆかえる
ゆかえる

だって結構なお値段払って1週間程度で剝がれただけでも腹立つのに、お直しに更にお金出さなきゃならないところにまた行きたいと思う??2度と行きたくないじゃん(笑)

ウチの【1週間保証】は”剝がれない”自信の表れでもあるのよ。

かえる氏
かえる氏

なるほどね!

スポンサーリンク

”仕事をする”スペースや環境を整える

ネイルの場合は”施術スペース”という事になるのですが

自宅ネイルサロンの中には…

  • こたつ(直座り)で施術された
  • ネイルデスクの横にベッド
  • ネイリストの子供やペットが部屋に出入り

こんな環境で施術している場合もあるそうで驚きです

かえる氏
かえる氏

こたつって(笑)

ゆかえる
ゆかえる

私も最低限ネイルデスクとチェアは必須だと思ってたけど、それすら揃えていないところがあるとは思ってなかったよ…。

ネイリストの生活感があるこのような環境が、どうしても『片手間感』を醸し出してしまい

安価な値段設定をしてしまう要因でもあります。

当然お客様も『安いからいいか』と許容するでしょうが、そんな環境でやっていれば安価でもそれが正当な料金になってしまうんですね

例え自宅サロンでも専用の部屋を確保するのはマストです。

お客様のことだけを考えられる環境にする事は、そのまま料金に直結してきます。加えて、趣味ではなく”仕事”であるという線引きをする意味でもとても重要なポイントですね。
ゆかえる
ゆかえる

これも持論だけど、お客様は『責任感』に安心してくれる!

個人的には自分の子供が部屋に入ってきてしまうというのは、それこそお友達に施術する場合のみ許されると思っています。

お金を頂くんですよ?という根本ですね

加えてネイルの道具は気化する溶剤も多く使用しており、ジェル自体もアレルギーの対象(モノによりますが)になっていたりと

お子様には良くない環境。刃物も使用しています。

ペットを飼っているネイリストももちろん存在してますが

衛生管理的には、ネイルを施術している部屋にペットを入れてしまうのはタブーです。

これは差別ではなくてモラルの問題ですね。

ゆかえる
ゆかえる

環境を整備するのは、ネイリスト自身のためでもあるけど絶対的にお客様のためだからね!

かえる氏
かえる氏

そこ、忘れちゃいけないね

スポンサーリンク

安売りしているサロンに価格を合わせてはいけない

このブログでは結構何度も言っていますが

周辺サロンに価格を合わせてはいけません!!

ゆかえる
ゆかえる

これは絶対。美容室と併設とか、資金力が違う場合もあるし使用しているジェルもプロ用かどうか疑わしい。

かえる氏
かえる氏

…もちろん持論だよね?

ゆかえる
ゆかえる

はい(笑)

実はお客様に

どうしてこんなにすぐ剝がれるネイルと、全然剝がれないネイルがあるんですか??

というのはよく聞かれます。

この問題については本当に色んな要因があるため、一概に『これが原因』とは言い切れないのが事実。

主な要因としてよく説明するのは以下の3つ

  • ネイリストの技術不足
  • お客様の体質や生活習慣
  • 使用しているジェルの性質

特に3つ目の使用しているジェルに関しては

コストを抑えるために、プロ用でないものを使用しているネイリストもいます。

特に【セルフネイルキット】などで販売されているジェルを使用していたりすると、驚くほど早く剥がれたり、カラージェルの色が色素沈着したりします。

自分の技術と、使用しているジェルに自信があるならば絶対に価格競争に乗ってはいけません!!

ゆかえる
ゆかえる

”安さ”は安いサロンに任せましょう。同じ土俵で戦ってはいけない!

関わってはいけない”値切る人”

商売をする上で、絶対に関わってはいけない人は

そう、値切る人です!!

かえる氏
かえる氏

そんなに?(笑)

ゆかえる
ゆかえる

そんなに。凄く面倒くさいし、めちゃくちゃ失礼!!

最悪な例として、私の姉との会話を載せますが(恥)…

原価でやって

ゆかえる
ゆかえる

は?〇されたいの?だったら安いとこ行けよ

あんたがネイリストやってるからやろうと思っただけで、別によそ行ってまでやりたいわけじゃない。

ゆかえる
ゆかえる

だったらすなっ!!(怒)

はぁ?家族なのになんで??原価で金払う言うてるやんけっ!!

ゆかえる
ゆかえる

その根性直してこいやクソがッッ!!

かえる氏
かえる氏

落ち着け!言い方っ!!

その家族が、ネイルの技術を習得するのにいったいどれだけの時間とお金を使ったと思っているのか…

これは私の偏見ですが、自分の力で何も生み出せない人は他人の能力や人生を軽く見ている節があります。要は近付かない方が良い、という事ですね。

私の場合は姉がこんな残念な奴でしたが(笑)

多くの場合は同級生や知人がこの類に入ってきます。

他人だとハッキリ言いにくいかもしれませんが、値切ってくる人に良く見られるメリットなど一切ありません。これは断言します。

それよりも、正規のお客様に人づてで

私は友人価格で安くしてもらってるよ!

などと伝わってしまう事の方が、よほど信用を失うという事は今までの流れで分かりますよね?

あなたが大切にするべきは、あなたが必死で獲得してきた技術や、歩んできた人生を重んじてくれるお客様たちです。

だからこそ、そんなお客様たちを愛する必要があるんですね

家族はそうはいかないかもしれませんが

値切ってくる人は確実に縁を切っても良い人種です。

なぜなら赤の他人だから。

母の友人だから、父の友人だから、親戚だからといちいち対応していると

みるみるうちに精神が削られていきます。これは真実です。

スポンサーリンク

友達や家族だからという呪縛を捨てる

身内だから、友達だから、ママ友だから…

商売であるネイルサロン経営に、そんな繋がりを持ち込んではいけません。

自分は自分の生活を支える、れっきとした【経営者】なのだと自覚をするべきです。

 

ひとりのお客様に2時間3時間という時間を使い、かつお客様にもその時間を使って頂いていると自覚することが重要です。

ゆかえる
ゆかえる

誰かの紹介だからって安くしたり、本来は入れない時間にぶっ込んだりなんてことは…既存のお客様の信頼を失うリスクがあるのよ。

かえる氏
かえる氏

確かにそうだね。自分がお客様の立場になれば分かることだもんね

それに加えて

『安くしてくれたから優しい!人情味がある!』

なんて上辺だけの称賛に重きをおいてはいけません。

長く経営を続けていくには、一時の賞賛などより長期的な信用の方が大切なのです。

一時的な良い恰好しいはやめて、本当に大切にしなければならない人の事を考えましょう

自分を信頼してくれている、好きでいてくれるお客様を一番に考えることこそが最優先事項なのです。

その基準を設定するためにも

適正な価格を設定するということは、重要な事なのだと理解して欲しいのですね。

 

それらを踏まえたうえで、楽しくネイリストを続けられるよう…

素敵なネイルライフを!

コメント

タイトルとURLをコピーしました