ネイリストだけではありませんが、世の中には
お客様には媚びへつらい、他のネイリスト(同業者)にはマウントを取る。
という女子特有の状態があります(笑)
私が尊敬するネイリストは業界では結構有名で、コメントなどでもよくたたかれているのですが
その内容たるや

『ネイリスト舐めんな!』
などなど、”美容”の ”び”の字も無い醜い言葉を吐き捨てている人もいます。
そんな内面不細工なネイリストにならないために!
接客業でもあり技術職でもあるネイリストとしての自尊心をつくっていくためのマインドのお話をしていきます。
まず大前提として、ネイリスト業界は飽和状態と言われています。
片や、年間の離職率は70%と高い業種。
当然ながら女性比率が高く、女子同士でキャッキャウフフwできる能力の低い人間がその場に入れば疲弊するのは自明の理です。
そんな中で自我を保ち、陰口にもへこたれない自分を作るために必要な考え方は
私は私。他人は他人。
これに尽きます。
自尊心を育てる
自尊心とは
自分の人格を大切にする気持ち。また、自分の思想や言動などに自信を持ち、他からの干渉を排除する態度。
どんな職場でもそうなのですが、この自尊心を育ててくれる上司や先輩に出会えるのは奇跡だと思っておいた方が良いです。
私の場合、自尊心を育ててくれたのは同僚か後輩でした。

自分を慕ってくれる後輩とか女神ですよ!

若さに嫉妬するお局様みたいな顔してるけどね(笑)

おだまりっ!
自尊心について『よく分からない』って人は西野亮廣 著 [新世界]という本を読んでみてください。
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自分を大切にするという意味が、ストンと心に入ってきます。
自分を大切にするということは決して自分を甘やかすことではなく、自分の”想い”を大切にするという事です。
現実を知ること
大きな志を持ってネイリストになり、晴れて就職。
ところが現実は『研修中』という名の丁稚奉公。雑用ばかりやらされ、先輩にはネチネチ嫌味を言われ、お客様にはクレームを入れられる…
そんな日々に嫌気がさして、ネイリストという職種自体からリタイアしてしまう人も実は多くいます。
雇われる選択をしてしまうと、ホワイトには勤務できないと覚悟しましょう。
しかもネイリストは指名制を設けている店舗もあり、狭い世界で優劣をつけられてしまいがちです。

当然のことだけど、10年前と比べたらネイリストってめちゃくちゃ増えてる。

いま流行りのプログラマーと違って、ぶっちゃけそんなに需要無いよね

ハッキリ言うなぁ…。まぁその通りなんだけど
自分でサロンを開いた場合は集客も自分でしなければいけないため、固定のお客様がある程度つくのには時間がかかります。
セルフネイラーも増えているところに、いわゆる『モグリ』と言われる開業届を出していないネイリストも存在する業界。

それって違法なんじゃ…?

一応、年間20万円以内の収入なら確定申告も必要ないし、届けは必ずしも必要ではないの。個人的にはモラルの問題だと思うけれども。
開業当初は、お客様相手のみの収入では生活はできてもなかなか贅沢はできないのが現状です。
そのため、ネイリストは同じネイリストを顧客にするため『教える』立場になろうとするのが定石となりつつあります。
キラキラしたプライベートな写真をInstagramやFacebookで投稿しているネイリストは、そんな同業者をカモにした人たちが非常に多いです。
つまり、キラキラできるほど稼ぎたければ『講師』になることを視野に入れなければいけないという事ですね。

実際私は生活できる程度のお客様のみで、のんびり隠居生活してます(笑)

営業活動しないから『やる気あんのか!』ってお客様に言われてたね(笑)
割と何度も言ってますが、ネイリストに対して過剰な夢は見ない方が良いです。
高い理想を持ってしまったがゆえに、いざネイリストとして働き始めてからのギャップが自信(自尊心)を失わせる場合もあります。
自信を持てないことが原因で起こる弊害は、ネイリストという仕事において無視してはいけない問題です。
他人に左右されない
基本的には1から一人で行うのがネイリストの仕事。
集客もしている場合は0からですね。
チームで動く仕事ではないので孤独になりがちなのですが、それ故に他人の情報に左右されてしまう事が多いです。
- ○○できなきゃネイリストとは言えない
- ネイリストはこうあるべき
- 他店に対抗して安価にする
こういった内容に早々に感化されてしまっては、自尊心が育つどころかどんどん疲弊していきます。

でもみんなと同じようにしないと…

よくないよくない!その考え方は危険!
ネイリストの人口が増えているという事は、お客様は様々な角度からネイルサロンやネイリストを選べるようになっているということです。
特にプライベートサロンと大きなサロンでは、それだけで客層が全く違うのですね。
そんな中で『みんなと同じ』ネイリストが、ネットの検索から探してもらえるかと言えば答えは
NO!!です
これは実際に経験してみないと分からない事ではありますが
ネイルの技術やデザインだけでなく、ネイリストの雰囲気や個性を選んでいるお客様は確実に一定数存在しています。
そうやって選んでもらったうえでお客様が気に入った場合、リピーターになってくれるのです。
それが自尊心となって、自分自身を大切にできるきっかけとなるんですね。

あなたの人格や個性を選んでくれる人は必ずいるよ!
ということです。
特に新人の内は、先輩の古い考えに左右されてしまいがちです。
世間の流れや”現在”のお客様の傾向を調べる癖をつけると良いです。
他のネイリストの言う事や他のサロンの方針などは、情報収集程度に止めておきましょう。
『理想のお客様像』で理想の自分をつくる
ネイルサロンに就職となると、そのサロンのコンセプトに合わせなければいけなくなるのですが
もしこれを読んでいるあなたが開業を目標にしているのなら必ずやらなければいけない工程があります。
それが『理想のお客様の明確化』です。
たとえば
- 35歳
- 服装は値段にこだわらず自分に似合うものを選んでいる
- 約束を守る
- 嘘が嫌い
- 性格は穏やか
- ネイリストに愚痴を聞いてもらいたい
- ゴルフが趣味

もっと細かくてもいいね!

何の意味があるの?

理想のお客様像を明確にすることによって、許容範囲がはっきりしてくるのよ。

許せる範囲ってこと?
上記の理想像からすると…
- ドタキャンしない
- 頻繁に予約変更しない
- 遅刻しない
という事をお客様に求めているという事が分かります。
※ちなみにゆかえるのサロンでは”ご新規のお客様が当日キャンセルした場合は今後予約できません”と宣言してしまっています。
誠実なお客様を獲得したいので、こちらも自然と誠実を意識します。
”遅刻やキャンセルに厳しい”と分かれば、よく遅刻すると自覚のある人はこのサロンを選ばないので、ネイリスト自身も嫌な思いをしなくて済むのですね。
これは後々、強いメンタルを維持するのにとても重要になってきます。
もし【客質より稼ぎが重要!】という考えならば、お金のために多少の不快感は我慢できるはずなので頑張ってください(笑)
私は不快感が顔に出てしまうタイプなので、ドタキャンや予約変更をされるお客様はお断りしています。
予約時間を守ってくださる誠実なお客様に、自分がイライラしているところを見せたくないからです。

イライラすると、あからさまに口数が減るのよね…

器が小さいなぁ

やかましいよ
お客様は神様ではない
ネイルサロンはヘアサロンや飲食店と比べて圧倒的に顧客数が少ないので、ひとりのリピーターを大切にしなければいけない、逃してはいけない、という意識が強くなりがちです。
サロンやネイリスト・ひいては他のお客様に迷惑となる人に執着するのは、自分のためにも良質なお客様に対しても悪い影響しか与えません。
お客様から受けるストレスを極限まで減らすことが、質の高い接客をする極意とも言えます。
お客様は神様ではなく対等だということを忘れてしまうと、途端にお客様に媚びる自分になってしまいます。
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同僚や先輩に関してもそうで
『こんなネイリストに接客してもらいたくないな』という人を反面教師にしましょう。
自分の理想は自分を高めるためのものであって、他人に押し付けたり強要するものではありません。
『私の時はこうだった』と言われたら、『参考になります』ぐらいの返事をして適当に聞き流しましょう。
あなたの生きている時代と、その先輩が生きてきた時代は違います。

時代に合わせてトランスフォームしていける自分でありたいですね。
自分を大切にするマインドまとめ
今まで言ってきたことは決して『偉そうにしろ』という事ではありません。
これは私の持論ですが
約束の時間を守ることや値切ったりしないという事は、相手を大切にしているという事だと思っています。
こちらを大切にしてくれるお客様には最大限の敬意を払うのが私の信念です。
その信念を曲げようとしてくる人、
つまり『毎回予約時間を変更してくる』人や『知り合いなんだから安くして』という、自分の事しか考えていない人をお客様として扱うことができないのですね。
これは個人の性格にもよるのですが、こういった『自分が最も不快に思う事』にフォーカスするのは大切な事です。

わがままになれって事?

良い意味でね。傲慢になってはダメだけど。
これを貫いていると不思議なことに、自分と似たような性格・境遇・趣味を持ち合わせたお客様が自然と来てくれるようになります。
もちろんSNSでの発信も必要なので、そこを苦手としていてはいけませんが(笑)
そこから一緒に食事に行くほど仲良くなれたり、趣味のお出かけができるようになると友達以上に深くつながった友達ができる場合もあります。
そうなったら素敵ですし、自尊心もますます育ちますね。
40年生きてきて実感したことは
自分を大切にしない人間は、他人からも大切にしてもらえないという事実です。
ネイリストという仕事に尊厳を持ちたいならば、ネイリストとしてよりもまず自分自身の尊厳を守ることを意識すると良いでしょう。
代えのいないネイリストになるために、自分の信念を大切にするマインドを手に入れてください。
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