令和元年
最大10連休という大型連休がありましたね。
春先の不安定な気候と、新学期が始まって間もないことも相まって
不登校になる子供たちが急増しているようです。
焦りは禁物・子供の不登校
子供が不登校になると、一番近くにいる母親が最も動揺してしまいます
これは仕方のない事なので、まずは自分の気持ちを落ち着けてゆっくり対処法を考えていきましょう
焦って怒鳴ったりするのは、自分と子供・双方にとって良くありません
我が家の場合、突破口になったのは【原因のあぶり出し】です。
不登校の原因は本人も分からない場合もあり、そのケースではゆっくりと順を追って原因を聞きだしていく作業が必要です。
ここからは私自身の体験談を含め、やってしまったダメな対応と効果があったかな?と思う対応をご紹介していこうと思います。
どんなお子さんにも当てはまるというわけではありませんが、参考にしていただければ幸いです。
ゆかえるは、頑張るお母さんを応援しています!
不登校対策・周囲の言葉より子供の言葉を聞く
事実私もそうだったのですが
特に外で働いている母親は外からのプレッシャーで、なんとか学校へ行かせようと躍起になってしまいます。
『行っちゃえばどうってことないって!』
『みんな行きたくないのに行ってんだから』
などと無神経な発言をしてしまいがち。
この背景には
- 学校へ行ってくれないと仕事に行けない
- 周囲からダメな母親だと言われる
- 仕事先に迷惑がかかる
などなどのプレッシャーからきていることが多いです
何を隠そう私がそうでした…
娘は当時、高校一年生。
夏休み明けの気分の落ち込みで、一般的にも不登校の生徒が増える時期でもあります。
私は基本的に放任主義で、娘に干渉することを極端に避けていました
思春期の頃、親となるべく関わりたくなかった私自身の方針としてです。
すると母から
最近学校行ってない。もう一週間ぐらい…
という恐ろしい報告を受けました。もっと早く教えてくれ。
と同時に、子供のいない弟にまで罵られる有様
母親のくせに放っておき過ぎだ!馬鹿かてめぇは!
黙れ×××っ!!!
もちろん言い返しましたが、弟を相手にしている場合ではありません!
娘は私の前では平静を装い、私が夜勤で日中家にいる間は二階の寝室に引きこもっていたのです。
気づかなかった私は間違いなくダメな母親ですが(めちゃくちゃ反省してます)、これを読んでいる皆さんはそんなことはないと思いますので自分を責めてはいけません
私はストレスにとても弱く、怒りでそれを発散するタイプだったので娘も私には相談できなかったのでしょう…
本当に、ダメ親っていうか毒親よ…死にたい
……かける言葉が無いわ
慰めてくれよ
この時の反省点は
周囲の罵倒などに耳を貸さず、最初からきちんと娘と向き合い言葉を交わすべきでした。
『この子が学校に行かないから私が責められる』
私はこんな風に思ってしまって、同じように娘を責めてしまいました。
絶対にしてはいけない事だったと猛省しています
『明日は行こう』→『やっぱり無理』のスパイラル
このスパイラルに突入すると、子供の自尊心も崩壊していってしまうのでできれば避けたい現象です。
本人が『明日は行ける』と言っても、行けない事を前提に考えておき
親が連れていくか、休ませるつもりでいましょう。
あくまで子供本人は本当に『明日は行ける』と思っています。
なのに心が拒否するのです
一番混乱しているのは子供本人だという事を理解してあげましょう。
とはいえこのループからなかなか抜けられないと、こちらも段々イライラしてきてしまいます。
ちなみに私のイライラの原因は以下の4つ
- なぜ学校へ行ってくれないのか分からない
- 自分も仕事に行かなければならないのに困る
- 学校の勉強が遅れてしまう
- 高校なので出席日数が心配
それでなくても娘は勉強が苦手で塾にも通っていなかったので、とにかく出席日数と留年が心配でした。
成績なんてどうでもいいから、とにかく卒業だけはしてほしかったのよね
就職ってなると、高卒は最低条件のとこ多いから仕方ないかな
だから頑張って働いてんのに、辞められたら台無しだと思っちゃって
この頃はまだ、雇われ脳だったもんね(笑)
自分のことばっかりだった。それだけ必死だったんだけど
ここでどうやったら娘が学校に行けるようになるのか、自分なりにより深く考えを巡らせました。
しかしイジメの事実も無ければ、ハブにされている気配もない…
授業についていけない可能性はあるが、いわゆる家政科なので授業よりも実習が多いはず。
そのような事実もふまえたうえで、担任の先生や保険の先生と少しずつ話もしていました。
心療内科への通院
娘が不登校になって割とすぐに、心療内科へ行くことを勧めました。
身内ではない他人の方が話せることが多いからです。
本人はあっさり通うことを承諾したのですが、心療内科はどこも予約でいっぱいで最低でも1か月は待たなければ受診できない状態。
受診の日を今か今かと待ちわびていました。
幸い私は娘の通う高校の近くに勤めていたので車で送ることができ、なんとか保健室登校はできていました。
そんななか、やっとスクールカウンセラーと話ができたのですが
やはり『心療内科に行った方が良い』と言われたので、自分たちで何とかするしかないようでした。
結局一か月の間、学校には行けたり行けなかったりを繰り返したわけですが
やっと心療内科に通い出し、週一で医師とカウンセラーに話を聞いてもらっているうちに
だんだんと娘の表情も変わってきました。
だんだんと口数も増えてきて、自分の意見を言えるようになってきたことで不登校の大きな要因になっていたものが明らかになりました。
学年主任と担任の先生と4人で相談し、ひとつずつ問題を解決していくことで
とりあえず大きな荷物は降ろせたようです。
心理検査と自尊心
娘は小さい時からとにかく忘れ物の多い子で、その事は私の方から医師に聞いてみました
私自身にも思い当たる節があるのですが、発達障害を疑っていたのです。
『IQテストをしてみましょう』と医師に言われ、受けてみることにしたのですが
ワーキングメモリーが境界域にあることが分かりました。耳で聞いた情報を忘れやすいため、メモや書き置きなどを活用して視覚から訴えると良いとの結果。
忘れ物・事が多い原因はここにあったのですね。
ただ発達障害とまではいきませんでした。
この結果をもう少し重く受け止めていれば、この二年後に起こる問題にももっと柔軟に対応できたのに…と思うと情けなく思います。
大人でも子供でも、やはり自尊心は重要な課題ですね。
親としてできること
親としてまずするべきことは、冒頭にも書きましたが
落ち着いて冷静になることです。
学校へ行かなくても死にはしませんが、無理矢理学校へ行かせれば最悪の事態も考えられます。
以下には私がやって良かったと思ったことを書いていきます。
子供を外へ連れ出す
一番良くないのは『学校へ行けない』事に対する罪悪感を増幅させることです。
学校へ行っていないからと言って、部屋で何もせずにいるのが精神的にも一番辛い時間ですよね。
学校へ行かない=悪い事
という考えは、不登校から引きこもりへ悪化してしまう可能性があります。
良い機会なので、子供と平日ランチにでも行きましょう!
これは親にしかできません。
気分転換も大切だし、この時に『食事の準備手伝ってくれると助かるな~』とか言ってみるといい♪
男の子だと難しいかもね?
だったら子供が興味ある所に連れていけばいいよ、鬱っぽくなってる場合が多いから太陽の光を浴びさせるのも大切。
私の場合は『お風呂場のカビ取り』もお願いしました。
すごくピカピカにしてくれたので、ここぞとばかりに褒めちぎったのを覚えています(笑)
本人も満足気だったので、これも良い効果があったと思います。
『役に立った』という実績を作りながら、『大丈夫、できるよ』という励ましの言葉に真実味を含ませていくのですね。
いま出来ることを提案する
休んでいる間に出来ることを具体的に提示してあげます。
『何かしなさい』は、親自身が考えることを放棄しているので論外です
自分の子供が今の状況で少しでもプラスになるであろう『出来ること』は何なのか、もちろん一緒に考えるのも良いですね。
例えば部屋の掃除をしたり家事を覚えたり、投資方法を覚えたり、せっかくなら学校では教わらない事を教えてあげたり
自分で調べられる課題をあげてもいいと思います。
『学校には行かなくてもいい』という風潮もありますが、それは親・もしくは本人が学校へ行く以外の生き方をきちんと思考・実践できる場合のみだと思っています。
例えば私の親は自営業してたから、『学校行かないなら店手伝えよ』というスタンスだった(笑)
逆にやることがあると有り難いかもね
行ってても帰ってきたら手伝わされてたよ!児童福祉法違反だと訴えたい(笑)
どうしても耐え難い辛い現実があるのなら別ですが、目の前の”ラク”な方を選択してしまうと、どうしても”クセ”になりやすいです。
せっかく子供と向き合える機会なのですから
『問題を解決していく』その過程を子供と一緒に味わってみてはどうでしょうか?
もちろんずっと傍に居ろと言っているわけではありません、そんなことをしたらどちらも息が詰まってしまいます。
子供との距離感を見直してみるのも良いかもしれません。
子供の不登校で焦らないコツ・まとめ
最初は動揺したり焦って当然です。
ですが少し落ち着いたら純粋に子供の心の中の事だけを考えてみてください。
そのとき、以下の人たちの意見は聞かない方が良いです
- 配偶者
- 自身の両親・配偶者の両親
- その他の身内・ママ友
的確なアドバイスは期待できませんし、それどころか母親を責める言葉を容赦なく浴びせてきます。
特に不登校の経験がない場合は本当に厄介です。
焦らない最大のコツは
子供以外の外部の反応は一切排除する!ことです。
私はシングルなので配偶者がいない分、兄弟に罵られたわけですが(笑)
この外部の言葉は私にとって、強烈なストレスにしかなりませんでした。
正直、私のこの対応が正解だったのかどうかは分かりません。
毒親だった私が偉そうに言えることでもありません。
子供ひとりひとりに個性がありますし、なんとか無事に高校を卒業した娘も『高校に通い続けるのは結構しんどかった』と本音を語っています
ただ、『頑張って通って良かった』とも言っていました。
焦る必要はありませんが、学校や病院などへの迅速な対応は必要ですね。
子育てに後悔はつきもので、どんな親も手探りで子供を育てています。
わが子と言えど別々の人間ですから、分からなくて当然なんです
お母さんだけ頑張るんじゃなくて、子供自身にも一緒に考えてもらおう!
心理検査や遺伝子検査もある時代だしね!
かける言葉が見つからなくても目を背けたりせず、優しく背中を撫でてあげる
それだけでいい場合も充分あります。
触れ合う肌から伝わるのは体温だけではないはずです
学校へ行く目的・ルールを守る理由・そんな世の中の当たり前を、きちんと説明できる親でありたいですね。
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