先日、私のネイルサロンにいらっしゃったお客様から
とんでもない話を聞きました。
ネイルして3日で剝がれてきて、直してほしいとお願いしたらとても不機嫌…アセトンを使わず、ガリガリと無理矢理に剥がされて凄く痛かった。あんなに痛かったのは生まれて初めてでした。もうこんなネイル見るのも嫌で…(泣)
こんな痛々しい目に合わないためにはどうしたらいいのか?
答え・予約サイト経由で探す
これに限ります。
以下ではその理由について述べていきますので参考にしてくださいね!
お客様から聞いた・トンデモネイルサロンの実態
果たしてそれは『ネイルサロン』と言えるものだったのか、はなはだ疑問ではありますが
今回私が聞いた【ネイリストのとんでもない行為】について言及させてもらおうと思います。
私と話している最中、そのお客様…Aさんは涙を浮かべてらっしゃいました
とても痛かったし、悔しかったのでしょう
察するにあまりある…
ちなみにAさんがそのトンデモサロンに行ったキッカケは、友人の紹介だったそうです。
きちんとしたネイルサロンの見分け方
まず大前提として、普通のネイルサロンは
プロ用のネイル用品を使用しています
モグリでお小遣い稼ぎをしている人はどうか知りませんが、ネイル用品についてはプロが使うものと安価なセルフネイル用とでは明らかに使用感や持ちに差が出ます
粗悪なものであれば色素沈着を起こすこともあるので要注意です。
とはいえ、お客様の立場で『どんなジェルを使っているのか』知るのは難しく
知ったところでそれがプロ用のものなのか知るのは困難と言えます
ジェルメーカーは横文字が多くて、容器も似てるから見分けるのが難しいんだよね~
ぶっちゃけ、お客様はそこまで興味ない人がほとんどだしね
そうね。それを気にするのはネイリストの仕事だから
もっと簡単な見分け方はないの?
ふふふっ…あるのだよ!
実はまともなネイルサロン、ネイリストを見つけるのはとても簡単!
冒頭でも書いた【予約サイト】に登録をしているネイルサロンから、お好みのサロンを探せばいいのですね
おすすめの予約サイト・アプリはネイルブックです
予約サイト経由でサロンを探せば、まずきちんと営業している事が分かりますね
美容系の予約サイトと言えば”ホットペッパービューティー”が有名ですが、ホットペッパーは掲載費用が高いためほとんどの個人サロンは登録していません。
しかもネイルブックなら、やってもらいたいネイルデザインを探すこともできますし
一度ユーザー登録をしてしまえば、ネット予約に対応しているサロンには簡単に予約することができます。
”友達の紹介”・盲点と注意点
今回のAさんの場合
仲の良い友達の紹介で住所も教えてもらったので、特にネットで調べたりしなくて…予約は電話でやり取りしました。
この話の問題点、お分かり頂けただろうか…?
最大の問題点は”ネットで検索しなかった”という点です。
”お友達が実際に通っている”という信頼が先に立ってしまったため、特に疑問も持たずに行ってしまった事が今回の事に繋がってしまったのですね。
最初の施術からたった3日で剝がれてきたことで、『直してほしい』と電話連絡
そもそもとても薄付き(ジェルの部分が薄い)だったので、お客様いわく
すごく薄くて、大丈夫かな?って思ってたらやっぱり剝がれた
その時は不機嫌ながらも応じてくれたらしいですが、ちょっと削って上からトップを塗ってくれたそうです。
この時は無料だったのか聞くの忘れました(笑)
さて…
問題はこの次でございます
そもそも新しく乗せたジェルが3日で剝がれるなんてことは
ネイリストが見習いか、ジェルが安物かというレベルだと考えます(個人的には)
直してもらった3日後(最初の施術から6日)、今度は剝がれとともに親指の爪が折れてしまったため
再度『何とかしてほしい』と連絡したそうです
ところが、何度か電話をしても出てくれない
やっと出てくれたと思ったらとても不機嫌で、どうやらネイリスト以外にも他にお勤めに出ているらしく…
忙しいからと断られそうになりながらも、なんとか翌々日に直してもらえることになったそうです。
…なんか、この時点でサロン変えた方が良かった気がするよ
まぁね(笑)でも人間の心理として、5,000円も払っといて1週間で他のサロンで付け替えとかしたくないじゃん?
そりゃそうか。その紹介してくれたお友達には相談しなかったのかな?
相談したけど、『私は剝がれないよ~、あんまり波風立てたくないから』って言われて終了だって。無慈悲!!
そのお友達は仕事をしていないらしく、Aさんは工場勤務で組付けのお仕事。
家事は同じようにしていると仮定しても、指先を使うレベルが全く違うので比べるまでもありません
注意点とはココですね。
お友達の紹介のため強く言えませんし、Aさんは『波風立てないで』とまで言われてしまいました。
こういった馴れ合いが生じるのも、お友達紹介の悪いところです
ちなみに私は友人知人に営業活動は一切しません。
友達は友達であって、お客様にはなり得ないのですね
接客業全般に言えることですが、ネイリストとお客様は対等でないとどちらかが疲弊してしまいます。
自力で検索しながら探し出したサロンと、その手間を省いた”友人の紹介”の違いは当たり外れが激しいという事を頭の片隅に置いておきましょう。
最悪なネイリストの対応!7つの衝撃
ここからは恐怖が始まりますのでご注意ください(笑)
『ジェルネイルをしたことがない』という方も『これからしてみたい』と思っている方も、これらの対応をされた場合は途中でも帰るか、完全オフしてもらう事をお勧めします。
詳しい話を書いていく前に、かんたんに今後出てくるネイル用語を解説します
- オフ…古いジェルネイルを取り除く
- ネイルグルー…ネイル専用の接着剤
- アセトン…ジェルネイルを取るための薬剤
- ファイル…ネイル用のヤスリ
- ジェル…特殊な光で固まるネイルの素材
- ネイルベッド…爪のピンクの部分
乗っているジェルネイルの粗悪さ
今回のAさん、ご来店の前々日にゆかえるのサロンに予約をされました
Aさんからすると、2度目の直しをした翌日に予約したという事ですね。
”オフあり”でのご予約だったので、来店してすぐどんなネイルが乗っているか確認させてもらうと
どう見てもネイルしてから1週間くらいしか経っていない様子…
特に剝がれてもいなかったので、疑問に思った私はストレートに聞いてみました
あれ?このネイル1週間くらいですか?
10日くらいです…その間に2回も直してもらったんですけど
え?2回もですか!?
よく見ると、表面は不自然にデコボコしていて爪の長さ形もバラバラ。
※写真を撮っておけば良かったのですが、初めてのお客様には失礼なので撮りませんでした
どうしてこんな風なのか聞こうとすると、堰を切ったように話し出すAさん…
初回の施術はそんなに変なところは無かったようなのですが、問題は2度目のお直し時の対応と施術内容。
正直、耳を疑いました
トンデモポイントは色々あったので、ひとつずつ説明していきたいと思います
爪が割れた部分にアロンアルファ
なんと親指の爪が割れて亀裂が入った個所にアロンアルファを塗られたというのです!
しかもAさんの場合ネイルベッド部分に亀裂が及んでいたので、その個所に接着剤を流し込まれたと思うと寒気がしました
凄く痛かったです(泣)でも『ネイリストはみんな使ってるから』って言われたら我慢するしかなくて…
公式サイトによると『皮膚についた場合でも毒性は無いので安心してください』とありますが
傷口にアロンアルファが触れると、とんでもなく染みます
ネイル業界には【ネイルグルー】というネイル専用の接着剤があるので、それを使うべきですし
ましてや『みんな使ってる』なんてデマを流されてはたまったものではありません!
ちなみに私はアクリルで補強してます
こ…こわっ…!!
何が怖いって、特殊事例じゃなくて当たり前に使ってることですよ
アロンアルファに罪はありませんが、人体に使う事は推奨されていないのでプロならば使用は避けるべきです。
”お客様の爪は身体の一部”ということを軽視している事案ですね!
アセトンを使わずにジェルネイルを剥がされる
通常ジェルネイルのオフは、アセトンを染み込ませたコットンをアルミホイルを使って爪に巻き、柔らかくふやかしてから”プッシャー”という専用の道具で慎重に取っていきます
オフは爪にダメージが残りやすいので、なるべく負担なく済む方法をネイリストは模索しています
UTSUMI (内海) X paragel プッシャーソフト【ネコポス対応】 価格:4,374円 |
アセトンを使わないのは【フィルイン】と言われる手法なので、そもそも”ジェルを剥がす”行為はしません
つまりどういう事??
アセトンを使わずに爪からジェルネイルを無理矢理剥がすなんてあり得ないってこと!
無理矢理剥がすとどうなるの?
爪の一番上の層も一緒に剝がれる…
アクリルニッパーを使って力任せに剥がされて、ものすごく痛くて脂汗が止まらなかったんです…もっと優しくやってほしいと頼んでも聞いてくれなくて(泣)
聞いていても脂汗が出てきそうな内容で、そんなネイリストがこの世に居ると思いたくなかったです
正に悪魔の所業…
Aさんもよく我慢したなと思うのですが、やはり友人の紹介という足かせが邪魔をして怒れなかったと言います。
案の定、正規の手順でオフしてみると自爪は傷んでいました(TT)
ファイルで削るときの摩擦熱で激熱
こちらのネイルサロン、現在主流となっているネイルマシンは使用していないようで
ファイルで手削りだったようです。
確かにマシンを使わない場合は、ジェルは薄くないとオフの時が大変
このファイルをかけるとき、同じ個所を強く削っていると”摩擦熱”が生じてしまいお客様が熱いと感じてしまうのでネイリストは常に気を使います
『熱いです』って言ってもやめてくれなくて、『爪だからそりゃ熱いでしょ』って言われてしまって…我慢しました
・・・・・・・・・・(絶句)
つ、爪だから…?その人は本当にネイリストなの…?てか人間なの?
ここまでくると消費生活センターに相談するレベルの案件です
プロ意識の無さも問題ですが、それ以前にモラルの問題ですよね
勝手に爪を切られた
ネイリストは基本、爪の形や長さの希望を聞いてから形を整えていきます
短くした方がいい場合はきちんと理由を説明し、お客様が納得して了承してから短くするのが当たり前です
ところがこの悪魔のネイリスト
『長いから剝がれるんだよ!』と言って、剝がれてたところの爪をいきなりバチン!て切られたんです…お肉すれすれでそれも痛くて痛くて…
嘘でしょ…?チンピラじゃねえかっ!!
あんたも口調がチンピラだよ!落ち着け!!
この一連のやり取りを聞いていると
短期間に2度もお直しに来たお客様に対して、不快感を露わにして痛めつけているとしか感じ取れませんでした。
自分の未熟さや希望に添えない施術法に関しては何の反省、説明も無くすべてをお客様のせいにしている代表格ですね
ネイルデスクではなく地べたに座っての施術
この件に関しては、ネイルサロンそれぞれのスタイルがあるのでなんとも言えませんが…
一般的には出張ネイルでもない限りデスク&チェアは用意するべきですね
何よりお客様が疲れてしまうので。
このあたりからもそのサロンでは『お客様のほとんどが友人』なのが分かります
同じ部屋にお子さんが居て『早く風呂入れ!』とか『歯ぁ磨け!』とか怒鳴ってて怖いし
個人経営はたまにこういうのあるらしいけどね…
良いとか悪いとかじゃなくて言葉使いの問題な気がするね
お子さんがいるのは私は構わないんです。でも口調が本当に不快で…『さっさと帰れ』って言われてるみたいでした。
気になっている方もいると思うので説明いたしますが…
Aさんはとても控えめな感じの品のいい印象でした。
元保育士さんとのことで、優しさが口調や身体からにじみ出ていて、このひとの方がクレーマー?とは全く思えませんでした
実際爪もひどい状態だったので、個人的には嘘や誇張ではないと考えています。
それにしても、刃物を使っている時にお子さんがぶつかってきたりしたらどうするつもりなのか…考えただけでゾッとするのは私だけでしょうか?
カラージェルが未硬化だった
全体的に不細工なアートが施されてはいたのですが
ネイルオフをしていると、明らかな違和感を感じました。
なんか感触がおかしい。削り音もおかしい。ていうかうまく削れない…
嫌な予感がビンビンする私(笑)
そこ、折れててアロンアルファ塗られたとこです…
やっぱりね!!(怒)
案の定、カラージェルが完全に固まっていなくて半生状態
これは恐らく、アロンアルファを塗った後にベースジェルを塗らないままカラージェルを塗ってしまったために
ジェルの正常な硬化が成されなかったせいだと考えられます。
こういった事からも『さっさと終わらせたい』というネイリストの怠慢が見て取れるのです
ほんま最悪やな!!
痛い・熱い・雑な直しに3,000円
地獄のような時間に耐えきり、Aさんはやっと解放されました…
すると悪魔のネイリストはこう言ったそうです
『こっちも仕事でやってるんで、3,000円は払ってもらいますよ!トップジェル高いんで』
こいつほんと鼻潰してやろうか
気持ちは分かるけどやめときなさい
もちろんお直しでも保障期間内でない場合は、料金をいただくのは当然です
ですが、いやしくもプロを名乗っている以上
一週間以内に2度も剝がれるような粗末なネイルをしておいてこの態度…呆れてしまいますね。
お客様に問題があったのなら、きちんと説明して他のサロンへ促すのが誠意というものです
もちろん料金は払うつもりでした。でもさんざん痛い思いさせられてこんな言い方…無いと思うんです。もう本当にこんなネイル見ているのも嫌で悔しくて…
この時のAさんは涙目でした
怒りよりも、どんなに悲しくて悔しかったことでしょう…
本当に災難でしたが、私の施術したネイルで気が晴れることを祈るばかりです
まとめ
今回のAさんは本当にお気の毒でした
ネイルに詳しくないお客様が、専門家であるネイリストに意見をするのははばかるという気持ちはとても分かりますし
言われたままを受け入れてしまうのも理解できます。
しかし『痛い』や『熱い』というのは負の要素です。それを取り除こうと考えを巡らせるのが専門家であり、思いやりではないでしょうか
そもそも基礎中の基礎なんだけどね
技術は経験で培っていくしかありませんが、思いやりは誰でも最初から持っているはずです。
『きちんと』『しっかり』『誠実』などなどは、個人個人で考え方が異なるからこそ
たとえ友人の紹介であろうとも、まずは検索してみるのが得策です。
ネイリスト側も、来てほしいお客様に選んでもらえるよう努力しているんですよね
今回のAさんのような嘘のような本当の話の中には
一歩間違えば炎症や傷を負ってしまう可能性もありました
皆さんも個人経営のネイルサロンを選ぶときは、このことを少しでも頭に入れておくと良いネイリストに出会えると思います
こんな記事を書いておいてなんですが
素敵なネイルライフを!(笑)
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